ビクトリアナーチ13

⑯RWS研究室



惑星探査機 フェザー フランゴ号から、最新のデータが飛び込んできた!


ミヨシたちは、にわかに ざわめく


それは 、探し求めていた地球と、80%以上という高い確率で 一致する、惑星の発見情報だった!


「あー🎶 なんだかワクワクするよ! 早くみんなに話したい!」

スクリーンを見上げて、目を輝かすミヨシ


デスクにはリパーダ、タニア、ドグが並ぶ。 三人も、嬉しそうなミヨシを見て 微笑む


「  明日の夕方には次のデータが届くから、それを踏まえて、星系の照合や詳しい鑑定 結果が出せるだろう!  みんなが帰ってくるまでには ハッキリするよ 」


「 本当に きれいな星ですね!」


「  そうだなぁ~」

(これがスズカさんの故郷かもしれないんだなぁ💕)


四人はフランゴが送信してくる惑星の映像を見つめる


「 本当に地球だったら、シップで、デデーンって現れるのは絶対、ヤバイからね!フラッシュピット〔移動装置〕とかで、そっと行かせてよ!💦」


ナビゲートされたのはXワール、

ここからは、遥か遠い未知の領域だ


「 フォールス アースを思い出すね、今回は、そう おいそれと行ける距離ではないけど。」

リパーダはポツリと言う


「   うん、それ言おうと思ってた! 遠くまで旅してさ、また違ってたら…」  


「 だから、しっかり調査して、万全の態勢で挑もう!  今度こそ、ミヨシたちの故郷だといいね!」

それが 別れを意味する事だとしても…


「 うーん 💧 」(でもぉ、考えたら、そんな単純じゃないかも💧   今更 戻って どんな暮らしをするんだろう…  果たして、同盟に 私の席は残っているんだろうか?  💦)


月日の流れは色々なものを変えてゆく。


ミヨシは、ここの生活にすっかり馴染んでしまっていた、なにも知らなかった頃には 戻れない…というか、戻りたくないというか…。



⑰🌴パール 🏖️ビーチ🌴


砂浜に、大きなパラソル。

ビーチチェアーには、仲良く並んで身体を投げ出すルフィーとミレイユがいた。


クルーザーでイルカと戯れ、魚を追い回し、浅瀬ではシュノーケリング、サンゴ礁や白砂の海底、色とりどりの魚たちを観察し、楽しい一日はあっという間に過ぎた、最高のocean vacation  🏖️  だったはずだが


「  ……。」ふーっ。


しかし、ミレイユのはしゃぎっぷりは、少し度が過ぎているように思えて、ルフィーはいまいち 手放しで喜ぶ気にはなれない




クレイン『  贅沢いうな! ミレイユがお前の隣に居るだけでも、素直に それを喜んだら どうなんだ!』


小さな妖精のクレインがルフィーの頭上をちょこまかと飛び回る


「うるせーな!」しっしっ

 あっち行け!


もっとも本物のクレインは、レイラの腕の中で ポーッとなってしまって、そんな事 言う余裕もないでしょう


クレイン『なにぉ💦勝手なこと言わないで~』


「 ヒッヒッ」

あとで聞かせろよ😃



波は穏やかに打ち寄せては返す、ビーチは、オレンジ色に染まりつつある

「 …楽しかったわね  」


夕日に照らされるミレイユの横顔は何やら寂しげだ


「ああ、まぁな💧  」

浮かない返事をする


本当に楽しかったのかよと聞きたくなるが、聞けない


「?…    なぁに?ルフィー、楽しくなかったの?」

ガバッと起き上がって、じっとを見る


「  いや、楽しかったけどよ …」

「  けど、なによ!まるでレイラみたいね!」


そう言われても 困ると、そっぽを向くルフィー


「…ふん💨  どーせ私とじゃ そんなに楽しくなかったんでしょっ」

いつも あまり楽しそうにしないユーリの事を思い浮かべ、ミレイユは鼻息を荒くする


「  はぁ?  んなことねぇよっっ 💦オレはお前が…  その何て言うか 」


「私が?  なんなの?  」

私がユーリに相手にされてなくて かわいそうだから?


さらに、じーっと見つめる


「…💧  だから、お前が…💦   要するに、  …そう、お前が、楽しく笑ってりゃ  オレは別に  」


ミレイユは海の方に視線を戻す

「…  いいのよ、そんな気を使ってくれなくても…。」


「ちがう!!  だから、オレはっ!」

(  お前の事が…💦)

頭の中ですら、その一言が言えない


「 わかってるわ 」

「  え!」 わかってるのか!

「  みんなが私に気を使ってくれていること。本当はスズカの言う通りだもの  」脈なしなのよね


「…💧ケッ  」(なんで、あんなヤロー!  どこがいいんだよっ!  )はあ


ドヨーンとしたものを二人で仲良く漂わす(´-ω-`)


「…  初めて好きになった人は死んじゃうし、次に付き合った人は元カノが忘れられず、私はただの代わりでしかなかった。  そして、運命的な出会いだと思った 、あの人には  婚約者がいて、しかも、なんとも思われていないなんて…   ううん、むしろ 嫌われてるかも(TДT)  」


ミレイユは  独り言のようにぼやく

ルフィーの存在など、まるで無いかのようだ


「… そんなん わかんねぇだろ💦  あいつに  ちゃんと言ってねぇんだし… 今度、かるーく言ってみりゃいいじゃん-w   はぁ!  さぁて、行くかっっ!」


ルフィーは、そそくさと立ち上がった


「  もう、いくの?」


これ以上、ミレイユの切ない恋心は聞きたくない

「  ああ💦ビーチも満喫したし、 撮影も十分だろ!   先にスタンプ取っといて良かったな!  ちゃっちゃと帰って、風呂でも入ろうぜ!」


「 …私は まだここにいたい…。ルフィー、先に帰れば?   」

「  お前を残して、オレだけ帰れるか!   悪魔のレオンにぶっ殺される💦  」


「  レオンには ちゃんと言っておくから大丈夫! 」


ルフィーは座り直す


「  お前がなんて言おうと、オレはぶっ殺されんだよ。 なぁ、行こうぜ!タロ アイランドの風呂はスゲーらしい!」

知りもしないで言ってます(^。^;)


「今、そんな気分じゃないわ  」

「(>o<")  💦  どーしたいんだよ  」


他の女であれば、くそめんどくせーと放置して帰るところだが、相手がミレイユでは、それもできない


「分からないわ…でも、まだ帰りたくないの。 Σ あ、夕陽が沈むわよ~、すごく きれい💕   海の中に溶けていくみたい  」


「…💧  ああ、そうだな…」

(   頼むわ~  オレも溶けて帰りて~)


ルフィーの願いも空しく、というか、どーでもいいらしく  ミレイユは、ただ、ユーリを思って 沈む夕陽を切ない眼差しで 見つめている


ルフィーは仕方なくビーチ チェアーに沈みこむ


“モォォオオ~ーーー!モォォオオ~ーーー!  モォォオオ~ーーー!!”


おかしな着信音で、ミレイユのシムが鳴る


「  あ、レオン! 」ピッ

エアウィンドウを開く


『   はぁい!  楽しんでる?お二人さん!』ニッコリ🎵


「 💦ええ!とってもたのしかったわ!色んな映像が撮れたの❗️見せるのが楽しみよ!ねぇ、ルフィー 」

わざとらしい明るい表情で  手を振るミレイユ


「…💧ああ、ご機嫌だぜ」

(  しかしタイミングよすぎだ    さては また悪趣味な覗きか?  )


瓦礫の夜桜会が頭をよぎる

あの時もレオンはバッチリみんなをモニタリングしていた


 『-w それはよかったわ!』

ルフィーが  “ご機嫌” とは程遠い顔をしているものだから、レオンは笑いを堪《こら》えるのに必死だった

『   ねえ、ついでにそこの wing タワーホテル🎶 💕     私たち、まだメイ神殿だし、時間あるから、ちょっと覗いて来たら どうかしら!』


「 え?」となる二人

ルフィーのほうは ゲッというのが正しいかもしれない


 『   あのね(人´ з`*)♪  最上階の温水プールから見える夜景は素晴らしいし、地下2階の水中レストランなんて、お食事しながら、お魚が泳ぐ姿を見られるんですって!  何より ラウンジで、夜の海を眺めながら飲む お酒はきっと最高よ! 』


「(^o^)❤️♪  私っ、ラウンジ気になってたの!」


『あら!すっごく オシャレなカクテル、作ってもらえるって✨ そこ!』


「ほんと?!」😃🎶

飲みまくりたかったのーーーぉー!


ルフィーは大変な形相でレオンを睨む

「   (;-Д-)💦   けどよ!  マ・セローに帰ってから飲んだ方がいいんじゃねぇーの?  ゆっくりできるしよ!」


「  💢  なぁに!ルフィー帰りたいの?!」

「  そ、そんなことはねぇけど…💦」

いや、帰りたいけどォォー~ー💦


『じゃ、決まり!  楽しい夜になりそうね!

オーシャンビューで、美味しいカクテルを片手に、  ナーチにカンパーイ!!   🍸✨🍸 してちょうだい💓  レストランの予約もしておくわ! 

しっかりリサーチお願いね!

 うふっ』

言い終わると、ブチッと切れる、いつもの事だ。


「  うふじゃねぇ!おい!」💦

「  ねぇ💕 さっそく  行きましょう! あれみて!素敵なテラスよ!」

水着で行けるのかしらぁ  と上着を羽織って、パレオをまく


「😖⤵️  ああ~、まったく💨 すてきだな…  」

くそーっ!レオンの野郎おぼえとけ!!